2007.06.27 Wednesday
太陽と毒ぐも / 角田 光代
![]() 太陽と毒ぐも 角田 光代 お互い惹かれていても、どこか譲れないところがある。 お風呂に入らない彼女、万引癖のある彼女、通販狂の彼、 酒が好きな彼女と酔った彼女の愚行を許せない彼……などなど。 そんな相容れない部分を持ったカップルを描いた11の短編集。 なるほどなあ、そうだよなあ、ってすごく納得した。 本にも「100%理解しあえるなんてない」みたいなコメントがあったけど、 まさに真実だと思う。だって違う人間だもの。 一緒にいる2人という関係においては、どこで妥協しあえるか、 どこで折り合いをつけられるかってのがポイントだ。 例えば、そのほかの相性が完璧だと思える相手でも、 お風呂に入らない彼女は絶対イヤだという人もいれば、 3日ならOKって人もいるだろう。 そんな大袈裟なことじゃなくても、彼氏の前でオナラする女はイヤだとか、 お風呂から出て服を素っ裸で歩き回るのはイヤだとか、いろんな例はある。 (ちなみに上記2つ、私はあてはまりませんよ。念のため) 他人から見たら「そんな些細なこと!」と思われることでも、 当人にしたら大問題。そのあたりは感覚の問題だけに判断は難しい。 私も昔は相手に完璧を求めたけど、完璧なんてないんだと気が付いた。 だから今の旦那ともお互いどこかで妥協し、折り合いをつけている。 これって別に悪いことじゃない。 アカの他人が暮らしていくには必要なことだ。 もう今では、お互いの違いの妥協点を見出せたようで、 ぶつかることはほとんどなくなった。よいことだと思う。 でも私が求めていたはずの完璧さって、今思うとなんだかよくわからない。 「パートナーに求める条件挙げてみて」って言われても多分挙げられない。 どういう人が理想なのか? 自分の求めるものがわからない。不思議だけど。 まあ今に満足しているなら、それが理想の形って思うことにしよう。(85点) |



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